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2025.06.02

なぎなた関西インカレ 演技で本学が優勝 川口知咲季 2度目、神山美完 両肩手術から復活V

 第44回関西学生なぎなた選手権大会が6月1日、神戸市の神戸松蔭大学で開かれました。技の正確さや美しさ、呼吸の合い方を競う演技(有段の部)で、大阪体育大学の神山(こうやま)美完選手(体育学部3年、愛媛?北条)?川口知咲季選手(同、和歌山北)組が優勝しました。川口は1年生だった2023年以来2年ぶりの優勝。神山は高校3年ではインターハイの演技で全国優勝したが肩の手術を繰り返し、初出場した関西インカレで頂点に立ちました。

神山美完


川口知咲季


 実戦形式の個人(二、三段の部)は阿比留紗月選手(近畿大学)、個人(男子)は片山楓也選手(関西大学)、5人による団体は神戸松蔭大学が優勝しました。
 また、大体大は、個人(二、三段の部)は川口、高溝遥風(体育3年、福井?鯖江)、長田かえで(スポーツ科学部1年?清教学園)、近藤結(スポーツ科学2年、愛媛?北条)の各選手が16強。個人(男子の部)は枡本新選手(体育3年、新潟青陵)が8強。団体はBリーグ2勝2敗でした。

神山?川口

◆川口知咲季 「2年前は先輩、今年は同期との優勝。違う喜びがある」
 2年ぶりの演技優勝を果たした川口は「前回は先輩が積み重ねてきたものを教えられて優勝した。今年は同期の神山とお互いの技術で支え合いながら優勝できたという点で、違う意味の喜びがある」と語りました。
 小学3年の時、母の知り合いから誘われてなぎなたを始めました。和歌山北高校では、国体で団体ベスト8。和歌山県のなぎなたの先輩に憧れて、大体大に進みました。
 昨年の関西インカレは団体で5人そろわず4人で戦いました。今年は1年生4人が入部し、部員は9人に。斎藤楽音(スポーツ科学部、福井?鯖江)、長田の両1年生が先鋒?次鋒を務めました。川口は「部員が増えたことで練習でも士気が上がり、楽しみながら技術を伸ばせるいい環境になった」と話します。

大阪体育大学なぎなた部


 大学では、体育科教育コースに所属しています。授業では、近隣の小中高校でアシスタントティーチャーとして児童?生徒と関わる「インターンシップA」について、「中学校で生徒との関わり方や先生がどう考えて行動しているのかを学べて、いい機会をいただいている」と話し、クラブ活動に取り組むうえで参考になっているといいます。
 また、なぎなたの魅力を「長物(ながもの)の特性を活かした刃筋(はすじ)、立ち居振る舞い、礼儀に剣道とはまた違う良さを感じる」と話します。
 8月、静岡県で全日本インカレが開催されます。「個人戦、団体戦では自分が培ってきた力を発揮できなかった。稽古を重ねてインカレ4冠を目指す」と宣言しました。

高溝遥風

◆神山美完 元高校全国女王が両肩手術を経て3年生で初出場「悔しさぶつけた」
 インターハイ全国優勝の大器が、両肩の手術を経て初めて出場した関西インカレで復活を果たしました。
 神山は、愛媛?北条高校2年春の全国高校選抜大会で個人3位、団体優勝。高3夏のインターハイは演技で優勝、個人で準優勝に輝きました。高校時代、頂点に立てなかった個人戦を極めるため、また、高校の顧問が卒業生だったことから大体大に進みました。
 しかし、大学では反復性の左右の肩関節脱臼に苦しんだ。両肩の手術を繰り返して、関西インカレはこの日が初出場。神山は「昨年までは2階の観覧席に立つか、運営の係の仕事をしていて、みんなが元気で試合をしているのを『悔しい』と思いながら見ていた。その悔しさをぶつけることができて、うれしい」と振り返ります。

枡本新


 ただ、個人、団体では「稽古ができない分遅れを取っていると感じた」とも話し、稽古を積んでいくといいます。
 なぎなた部について、神山は「縦も横もつながりが深い部」と話します。大体大なぎなた部は、卒業生交流大会の「恒薙杯」を20年以上開催。卒業生が指導する学校の選手ら約200人が参加しており、「常に先輩から声をかけていただいている」といいます。
 今後の目標は「当たり前のことを当たり前にやる」。「そうしないと上には上がれないし、自分のものにもならない。目標を立て、それに向かって頑張りたい」と意気込んでいます。

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