泉大津市の小学生スポーツ体験プログラム「めざせスポーツマスター」が5月31日、スタートしました。この事業は、大阪体育大学社会貢献センターが泉大津市教育委員会からの委託を受けて実施する活動で、今年で2年目となります。
このプロジェクトは、市内の小学3年生以上の児童を対象に全8回行われます。2年前までは「泉大津市子ども体力向上プロジェクト」として、小学生の体力向上を目指して運動に関心を持ってもらえる運動プログラムを泉大津市の全小学校で実施してきましたが、すべての小学校で実施できたことを機に昨年から内容を一新し、運動が苦手な子どもたちにも、スポーツの楽しさを感じてもらい、さまざまな技術や経験をバランスよく身につけてもらう機会の提供を行っています。
第1回目は、「チームワークを高めよう」をテーマに、スポーツ科学部の冨山浩三教授(スポーツマネジメント)がチームワーク作りゲームを実施、22名の児童が参加しました。チームワーク作りのゲームは仲間と協力して取り組まないと成功しないゲームで構成されています。まず準備運動の後、児童を3つのグループに分け、冨山ゼミの学生がリーダーとなって、子どもたちの活動をリードしていました。誕生日順や名前の五十音順などで並び替えをする活動では、自然とお互いの名前を覚えながらグループの緊張がほぐれて笑顔が見え始めました。

冨山教授と準備運動

冨山ゼミの学生
次にグループごとに手をつないで一人ずつ順にフラフープをくぐり、速さを競いました。どうしたらもっと速く輪をくぐれるのか、作戦会議をして意見を出し合うと、どの班もタイムが向上し、チームで相談して取り組む大切さを感じていました。

順に輪をくぐっていく児童
次に、学生がゲームのルールを説明し、縦に割ったパイプをつなげてボールを転がし、ゴールまで運ぶゲームにチャレンジしました。冨山教授や学生は、失敗しても、成功しても「ナイスプレイ!」と児童に声をかけて、お互いに励まし合う雰囲気作りに取り組んでいました。ゴールまでボールを落とさず成功すると、児童と学生から大きな歓声が上がりました。

ゲームのルールを説明する学生

真剣にボールを転がす児童
次に、ひもについているトライアングルにひっかけて箱を運ぶゲームにチャレンジしました。みんなで同時にひもを引っ張りながら協力しないと、自分勝手にひもを強く引っ張ってはうまく運べません。自分の気持ちをコントロールすることを経験しました。

グループで協力して箱を運ぶ児童
最後にグループ対抗でポートボールをしました。ゴールまでボールをパスしてつなげ、ゴールすると大歓声が上がりました。活動を通して協力してスポーツすることの大切さを感じてくれたようです。

グループ対抗でポートボールを楽しむ児童
さまざまなゲームやスポーツにチャレンジし、「ナイスプレイ」など声を掛け合いながらコミュニケーションを取ることでチームワークが高まり、ゲームを楽しむ児童の笑顔が印象的でした。そして、冨山教授は「チームワークは今日だけではなく、普段の生活でも大切なこと」と締めくくりました。
次回は、プロのバレーボールチーム?堺ブレイザーズの指導で、ボールを打つ体験を予定しています。最終回の12月までパラスポーツ体験、ニュースポーツ、アウトドア(シャワークライミング)など多彩な内容が予定されています。
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