第94回日本学生陸上競技対校選手権大会の女子砲丸投げで、大阪体育大学の中原鈴(体育学部3年、東大阪大学敬愛)が14m67で3位となり、表彰台に立ちました。大阪体育大学からは3人が出場。5月の全日本学生個人選手権でいきなり2位に入った〝スーパー1年生?の坂ちはる(スポーツ科学1年、大阪体育大学浪商)に競り勝ちました。中原は「全国大会で初めて表彰台に立ててうれしい気持ちはあるが、自己ベストに1?届かなかった。7月の日本選手権では表彰台を目指す」とさらなる飛躍を目指します。

表彰台に立つ中原鈴

中原は東大阪大学敬愛高校3年の時、U―18日本選手権で4位入賞した逸材です。2023年関西インカレ砲丸投げ優勝の山本佳奈、関西インカレ円盤投げ4連覇の中瀬綺音ら憧れだった高校の先輩と一緒に陸上をしたいという思いで、大体大に進みました。
1年生で日本インカレ出場。2年生では関西インカレで優勝し、日本学生個人選手権で5位入賞と順調に結果を出してきました。しかし、高校生ながら日本選手権で実業団、大学選手と競って8位入賞した坂ちはる(大阪体育大学浪商)が、入学早々の5月の日本学生個人選手権で2位に入りました。関西インカレは坂が優勝し、中原は2位でした。
「〝スーパー1年生?の出現を意識した?」と聞かれると、中原は「うーん」と考え込んだ後、「追われる身になったことはちょっと感じたけれど、プレッシャーとは思わずに自分も頑張ろうというぐらいの気持ちだった。ライバルではあるけれど、仲のいい友だち」と答えました。
この日は、2投目に坂に抜かれ、3投目で逆転し、5投目でこの日ベストの14m67。坂は最終6投目でこの日ベストの14m63を投げましたが、4㎝及びませんでした。中原は「勝てたことはうれしいが、坂さんのベスト記録には及ばない。今日は運が良かっただけ」と謙虚です。

中原鈴
大学ではスポーツ心理?カウンセリングコースで、小菅萌准教授(スポーツ心理学)のゼミに所属しています。特にバイオメカニクスの授業では、砲丸を投げる際の動作や力の入れ方も学ぶことができ、練習にとても活きたといいます。
砲丸投げの魅力を「4?の鉄球を投げるだけのシンプルな競技だが、シンプルだからこそ、自分が練習でやってきたことが絶対に記録に出る。偶然性はなく、そこに面白さがある」と話します。
将来の夢は、幼児体育教室で子どもたちに教えること。最近始めた幼児体育教室でのアルバイトがとても楽しいといいます。
7月には日本選手権が開催されます。「昨年は11位だった。今年はぜひ表彰台を狙いたい」と意気込んでいます。
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